THIIIRD PLACE - SHOES EP 7インチ
小西康陽も注目するモッド・ジャズ・バンドのファースト・7インチ!!
2021年末に結成された東京のライブ・シーン〜クラブ・シーンの才能が集う13人編成バンド。ソウル・ジャズ〜ラテン・ジャズを基調に、溢れるポップネス・多幸感とメッセージが詰まった完全限定7インチ!!
『家でも職場でも学校でもない、誰もが安心して集まれる場所』として名付けられたThiiird Place (サード・プレイス)。本作は東京のライブシーン、CLUBシーンを繋ぐ一枚として、JET SET、下北沢LIVE HAUS、渋谷FAMILYのトリプルネームでのリリース。Side Aは、ひとりひとりが履く靴になぞらえて、他者と自分を同一視することなく、他者の心情をくむことをさす”エンバシー”をテーマに制作された楽曲。Side Bは、フェラ・クティ"Roforofo Fight"を彷彿とさせるリズムに、ホーンセクション・鍵盤・ギターのアフロ・ジャジーなフレーズが絡み合うスリリングな展開のインスト曲。
去年はじめて「Thiiird Place」のライヴを観て、ぼくは完膚無きまでにノックアウトされてしまった。いままでに観た日本のバンドのライヴで忘れられないのは1976年?に札幌で観た「めんたんぴん」。1978年の春に日比谷野音で観た「クリエイション」。同じく78年の秋に成城大学の学園祭で観た「野毛ハーレムバンド」。1986年の「ファントムギフト」。そして2022年に広島で観た「冗談伯爵バンド」。この冗談伯爵バンドのライヴから3ヶ月後に観たサード・プレイスは衝撃だった。ライヴの後でバンドのスポークスパースンであるスガナミさんに「いますぐレコードを作ってください」と直訴したが、そのとき自分のイメージしていたのは12インチ、あるいは33回転のLPレコードに長尺の楽曲が片面に1曲、もしくは2、3曲、という「ロング・プレイヤー」で「エクステンデッド」な音盤で、正直に言えば7インチ・シングルというのは意外だった。でも、今回の7インチはきっとこの素晴らしいバンドからの挨拶状であり、圧倒的に素晴らしいライヴへの招待状なのだと解釈している。あなたも「Thiiird Place」を体験してほしい。
小西康陽
ソングリスト
A. Shoes
B. i&i&i
こちらでダイジェスト版が試聴できます